メーカー技術者の頭の中

メーカー技術者mが日々考えていることを綴ります

ロールモデルについて思うこと

何かを頑張り高みを目指す上で、その目標となるような人物、言わば、ロールモデルは誰か、ということはよく話題に上ります。

仕事でも、スポーツでも、芸術でも、何か頑張っているものについて、〇〇さんのようになりたい、〇〇さんを目指して頑張るというように、憧れや目標となる方についての話をしたり、聞いたりしたことは、誰しもあるのではないでしょうか。

確かに、自身が達成したいことについて、客観的な指標(例えば、キャリアであれば部長/役員といった役職、武道であれば段位/称号など)と合わせて、目標となる方がいることで、よりモチベーションが高まり、辛い時も頑張れる、ということはあるでしょう。

 

一方で、そういった特定のロールモデルがいなければ、また、そのロールモデルのようになれなければ、高みを目指すことはできないのでしょうか。

私自身はそうは思いません。人は一人一人違っていて、それぞれの個性を活かしていくことで、高いところに到達できて、それまでにはなかった何かを産み出せて、そして、そのことが世のため人のためになるものだと思います。その過程において、ロールモデルという他人は、あくまで自分にとっての参考例であって、自分が目指すべきは、ロールモデルを参考に、自分なりに考え、工夫し、ロールモデルにはなかった何かを加えて、より良くしていくことではないでしょうか。

 

とは言え、自分なりの視点を加えて、より良くしていくことは、難しいことでもあります。その第一歩としては、ロールモデルを特定の一人から、複数人に拡げることが考えられると思います。その分野にこだわらず、自分がこれはと思う複数の方々について、目標としたいところを組み合わせて、ロールモデルを作るということです。そこには、必ず自分の視点が入ります。

 

何かをするときに、ロールモデルは誰ですかという質問であったり、ロールモデルがいなくて難しいという発言であったりと、ロールモデルというものは、私たちにとって、大きな存在です。一方で、意識をしないと、その存在に縛られてしまう部分もあります。

ロールモデルがいないからと言って、それを負目に感じることなく、むしろ、自分が道を切り拓いていく機会と捉えて、頑張っていきたいものです。

 

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