メーカー技術者の頭の中

メーカー技術者mが日々考えていることを綴ります

仕事

技術者が経営学を学ぶ意義その2

メーカーの技術者である私がここ2年半受講し修了した米国のMBA(オンライン)。まだ修了証書が来ていなくて、卒業式もこれからなので、あまり修了の実感がないのですが、土日に集中して課題を仕上げることもなくなり、終わったんだなぁと感じるこの頃です。 こ…

今後の仕事生活に対する抱負

2024年が始まりました。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 年始から傷ましい災害や事故が起こっています。被災された方々へのお見舞い、また、亡くなられた方々へのお悔やみを申し上げます。また、皆様におかれましては、平穏な日々の続く一年となりま…

俯瞰するとは

本を読んだり、仕事をしたりしていると、 物事を俯瞰してとらえることが大切だとよく言われます。似たような意味合いで、包括的にとらえることが大切だとも、よく言われますね。 仕事の上では、今集中して取り組んでいる案件だけを考えるのではなくて、 他の…

資料作りのポイント

学生時代から文章を書くことが苦手な私は、研究報告などの資料作りにも長らく苦手意識を持っていて、作ること自体にも時間がかかっていましたが、 社会に出てから10年近くの経験を経て、ようやく少しコツが分かって来たので、文章として記録しておきたいと思…

新しいものを生み出すこと

本ブログのテーマでもある、新しいものを生み出すにはどうするかということ。 最近思うところを、シリーズもので書いていきたいと思います。 第一回目の本記事は、新しいものを生み出そうとする上での考え方・姿勢について(マインドセット)。 新しいものを生…

目的を意識すること

目的意識を持つことが重要とは、あらゆる場面で語られています。 私自身も新入社員の研修の時から、「上司から仕事を振られた際には目的を確認しましょう」と教えられ、確かにそうだろうなぁと思いつつ、日常業務でこれをしている方はどのくらいいるのかなと…

仕事の出来不出来

メーカー研究員にとって、仕事の出来不出来を決めているものは何でしょうか? 一つは、研究者としての研究能力、つまり、適切な研究テーマ=科学的な課題を見つけ、それを解決するために、現状を分析し、適切な方法で解決を試みることだと思います。 しかし…

経験を積むことの盲点

仕事も研究も、経験を積むことで獲得されるものは、たくさんあると思います。 例えば、仕事/研究をどのように進めるかであったり、こういう時にはこう考えた方が良い/こうした方が良いということであったりです。後者は、「パターンの認識による学習」と言え…

理系の強み

一つ前の記事で、研究員が経営学を学ぶことで、自身の個性に気付けるのではないかと書きました。研究員の個性、それは、人それぞれですが、理系の研究員に、ある程度共通して見られる強みとは何か、考えていきたいと思います。 私は主に3点あると考えていま…

技術者が経営学を学ぶ意義

明日は9月1日ですね。 欧米では新学期ということで、私の所属する大学のオンラインMBAコースも、明日から新学期が始まります。また勉強と仕事を両立させねばならない期間の到来です。 さて、そのMBAですが、Master of Business Administration(経営学修士)と…

結論から話しているのに、相手に伝わらない時は

自分なりに整理して、簡潔に、結論から話しているにもかかわらず、相手に伝わらないということはありませんか? 私はありました。非常に頭の良い上司への報告の際に。。 そのような時は、話す内容が、相手が理解できるストーリーとして成り立っているかを考…

時間の見つけ方

前回の更新から時間が空いてしまいましたが、仕事とMBA生活、同時進行中です。 そんな私が時間の使い方について最近思うことを。 30秒でも1分でも、ふとした時間を見つけること、大事ですね。 仕事や課題を細分化して、ほんの少しの細切れの時間に少しずつ処…

企業研究で感じていることその3

企業で研究をしていると、必ずしも事実をありのままに報告するのが良い、という訳ではない場合が多々あります。 研究を継続するという、研究員にとって、一番大切な、守るべき目標の下、多少なりとも、事実を好意的に解釈しなければならない場合があるのです…

問題解決力について思うこと

仕事をしていて、問題解決力を高めることが大事だなと思う今日この頃です。 私の思う問題解決力とは、 解決すべき課題に対して、 課題の原因となっているものを探し、 その中から最も影響の大きなものを見極め、 それに対して何らかの処置を施すことで、課題…

2軸で考える

研究員として、目の前の現象を解析するときの基本事項。それは2軸で考えることではないかと思います。 科学では、現象をあるパラメーターの数値の変動として捉えますが、その裏には必ず別に変動しているパラメーターがあります。 前者をy、後者をxとし、それ…

学生時代に身につけておきたかったこと

大手メーカー研究員7年目の私が思う、学生時代に身につけておきたかったことを書いていきます。 特に、メーカー研究員を目指す方にとって、これらを身に付けながら、研究生活を送っていたら、学生の時も、メーカーに勤めてからも、もっと充実した研究生活を…

読書のすすめ

本を読むことは、最も効率の良い学び方の1つだと思います。 それは、自分がまだ経験していない、少し先の世界を知り、あたかも自分がそこにいたかのように経験し、学ぶことができるためです。 それも、少しのお金と時間を使うだけで。社会人ほど、適した学び…

何かを決めること

物事をテンポ良く決めていくには、どうすれば良いでしょうか。 一つの方法は、期限を決めて、決断することだと思います。物事をテンポ良く決めて、進めていくことは、新しいものを作ったり、新しいことを始めたりする上で、特に大事です。 時間は限られてい…

科学も考え方の一つ

科学の理論をしっかりと理解すること、とても難しいですね。 大学1年生のときに、初めて科学の理論に関する講義を受けた際、担当の先生(教授)はこう言われていました。 「(有名な物理化学の教科書について)この内容を全て理解できたら教授になれるし、教授で…

企業研究で感じていることその2

企業で研究開発を行っていて感じるのは、現象を数式·理論式で捉えることの大切さです。 と言っても、何のことやら?という感じと思いますので、 順に説明していきたいと思います。まず、研究開発では、 ·ある条件下での何らかの現象を科学的に解明し(=研究)…

新しい発想が湧いてこないときは

考えても考えても発想が湧いてこないとき、新しい発想を湧き出させるには、どうすれば良いでしょうか?そんなときは、別の視点·角度からそのことを眺めてみると、良いかもしれません。 煮詰まってしまったということは、今の自分の考え方とは異なる考え方を…

難しい問題に直面したら

難しい問題に直面した際には、まず、簡単な問題に分解することから始めてみては如何でしょうか。難しい問題であっても、それよりも簡単な問題が複数組み合わさったものと考え、その簡単な問題を一つずつ解決していければ、必ず、難しい問題の解決に繋がって…

習うより慣れた後

諺にもある「習うより慣れろ」、 私自身、勉強、研究、仕事、武道、習い事、何事においても、その通りと感じ、実践してきました。 (理系でありながら、教えを理解するのは諦めて、見よう見まねでやってみるという、典型的な感覚派だからかもしれません、苦笑…

企業研究で感じていること

研究について、大学や国の研究所と、民間企業との間での違いは、度々話題に上りますね。·基礎研究重視で、時間やお金がかかっても、好きな研究に取り組める大学や国研 ·実益重視で、お金にならない研究には取り組めない企業 ということで、民間企業で研究す…

「できない」と言うこと

何かが「できない」こと、そして、「できません」と他者に言うことは、必ずしも、悪いことではない、のではないでしょうか。 むしろ、「できない」ことを知り、逆に、何であれば「できる」ことかを考え、その「できる」ことに取り組んで、 新たに道を切り開…

努力の方向

研究でも仕事でも、スポーツや音楽といった芸事でも、 目標を達成するためには、正しく努力することが何より大事だと思います。 目標を定めた後、どういう方法で頑張れば、最短で目標を達成できるのか、つまり、「正しいやり方」というものを、よく考えるべ…

思いとお金

学生時代、平日昼間の首都圏の電車で、 こんな言葉を放たれた方がいらっしゃいました。 「研究者はお金ではなく、思いで仕事をしないとダメ」 恐らく、メーカー勤務のサラリーマンの方です。 その言葉の真意は分かりませんが、 当時の私は、次のように解釈し…