研究員として、目の前の現象を解析するときの基本事項。それは2軸で考えることではないかと思います。
科学では、現象をあるパラメーターの数値の変動として捉えますが、その裏には必ず別に変動しているパラメーターがあります。
前者をy、後者をxとし、それぞれを縦軸、横軸としたグラフを作り、yがxに対してどのように変化しているかを確認します。
これが科学での最も基本的な考え方だと思います。定量的に考えるということですね。
この2軸で考えること、科学に限らず、日常生活でも意識してみると面白いかもしれません。一見、科学とは関係のない身の回りのことも、数値を通じて、定量的に考えると理解が深まるはずです。
科学に携わる方々にとって、2軸で考えることは、基本的すぎて、あえて意識されることではないと思いますが、科学を科学たらしめている、大切な考えと思います。