メーカー技術者の頭の中

メーカー技術者mが日々考えていることを綴ります

自分の強みとは

先日、初めてストレングスファインダーを受けてみました。

www.gallup.com

 

私の上位の資質は、以下の5つでした。

慎重さ、学習欲、目標志向、内省、達成欲

 

慎重さが上位の資質ということ以外は、我ながら、結構当たっているなと思いました。 

 

それぞれの資質が具体的にどのようなものかの解説と、資質を仕事で活かすためのアドバイスの書かれたレポートを読み、今の私は、下記のことを意識していくと良いのかなと思いました。

・新しい技術・手法を導入する

・自分の考えをアウトプットする

 

業務においては勿論、業務外・自己研鑽においても意識したいなと思いました。

特に、「新しいもの/ことへの挑戦」という意識は、常に抱いておかないといけませんね。目の前の業務で忙殺されていると、その余裕がなくなってしまいがちですが、目の前の業務を効率良く片付けるためにも、新しい知識を得て手法を導入することは重要で、一見、遠回りに見えても、現状から一歩外へ出て、新しい何かを見つけてくることが何よりも大事ではないでしょうか。

 

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読書記録:スタートアップ的人生戦略

スタートアップと同じように、自分のキャリアを舵取りすること、

学生時代、経営学の考え方は、会社経営だけでなく、自分自身の仕事・キャリアを考える上でも役立つのではないかと感じ、経営学に興味を持った私としては、大いに頷ける内容でした。

他の人にはない、自分の強みを見つけ、育み、それを核にキャリアのポートフォリオを構築できたらなと思いました。

 

books.rakuten.co.jp

 

□内容

VUCAの現代社会においては、個人の人生(キャリア)は、成長著しいスタートアップの事業と同じように、戦略的に構築していく必要がある。その方法について、LinkedInの共同創業者である著者が執筆したのが本書である。

 

□私自身が心に留めて、行動に移したいもの

・自分のキャリアをスタートアップと同じように舵取りする

・自分の資産、大志、市場環境の歯車を組み合わせ、競争上の強みを身につける

 言い換え:自分の資産=得意なこと、大志=理念、市場環境=市場のニーズ

・仕事の方向性を決めるときに最も重要なものは自分の強みである

・競争上の強みを培えるような、より小さな分野を見つけ、他人があまり選ばない隙間分野のスキルのエキスパートになる

・スキルを身に着ける上では、初級や上級のスキルに投資する

・人生戦略においては、主軸となるアイデアをしっかりと固めておく・本当の自分は行動や経験を通して生まれてくる
・短期のリスクが却って長期のリスクを小さくする

 

□その他感じたこと

現時点での自分自身の資産、大志、市場環境を書いておきたいと思います。

・資産

メーカー研究員としての経験(基礎研究から事業立ち上げ手前まで一通り経験)

経営学の体系的な学びの経験(MBA)

・大志

新しいモノを生み出すこと、または、

新しいモノがどんどん生まれる世の中を作ること

・市場環境

新規事業を立ち上げる上で、経営・ビジネスの視点を持った研究員・技術者が必要

また、そのような人材を育成できる人材も必要

 

技術×経営の交わる分野でもある知財や、新しいモノを生み出せる環境・組織を作るための人材教育という分野は、今後、関連するスキルを身につけたいなと思いました。

「他の人があまり興味を持たない狭い分野のスペシャリスト」を念頭に置いて、色々な可能性を模索していきたいです。

3年ぶりの海外で感じたこと

先日、3年ぶりに海外へ行ってきました。

行先は台湾と、近場でしたが、近場であっても、日本の外へ行くこと、大事だなと改めて感じました。

日本の外へ行き、普段とは違う人・街並み・景色を見て、違う言葉を聞き、違う空気を感じると、自然と、普段とは少し違った視点で物事を捉えられるようになる、そんな気がするのです。

そして、複数の視点で物事を捉えることは、新しいものを生み出し、より良いものを作っていく上でも、不可欠なプロセスだと思うのです。

 

と、真面目な話になってしまいましたが、私自身は、海外へ行くことが楽しいので、海外へ行っています。単純です、笑

普段とは違う新しいものを見ることは、とても楽しく、気分転換できる、そう感じるようになってから、毎年一度は海外へ行き始めました。これからも色々なところに行けたらなと思います。

 

 

資料作りのポイント

学生時代から文章を書くことが苦手な私は、研究報告などの資料作りにも長らく苦手意識を持っていて、作ること自体にも時間がかかっていましたが、

社会に出てから10年近くの経験を経て、ようやく少しコツが分かって来たので、文章として記録しておきたいと思います。

 

資料作りのコツは、大事なことを一つ選び、それを一文で表すこと、

そして、ppt形式であれば、それを元に一スライド作成し、word形式であれば、それを元に一パラグラフを作成することと。

また、大事なことは数少ないので、資料作りは本来時間をかけずに片づけられるはずのもの、そのように考えています。

 

なお、ここでいう「大事なこと」は「数少ない本質」という訳ですが、具体的には、他者に伝え、理解して頂く上で不可欠なものです。

最初は「大事なこと」が何かを把握するのが難しかったり、自分では気づかず他者から指摘されて初めて気づくこともありますが、自分の中に「他者の理解」という視点を持てば、そこまで難しいものではないでしょう。

「自分自身を客観視すること」、これが資料作りの上で、最も必要なマインドセットかもしれません。

 

 

新しいものを生み出すこと

本ブログのテーマでもある、新しいものを生み出すにはどうするかということ。

最近思うところを、シリーズもので書いていきたいと思います。

 

第一回目の本記事は、新しいものを生み出そうとする上での考え方・姿勢について(マインドセット)。

新しいものを生み出すためには、従来とは異なる、新しいアイデアを思い浮かべ、それを形にすることが必要です。

新しいアイデアは、どのようにして湧き出てくるのでしょうか?

それは、新しいアイデアを思い浮かべるべく、徹底的に考えること、考える訓練を積むことだと思います。

新しいアイデアは、天性のアイデアマン/ウーマンからしか生まれて来ないのではないか、そのようなイメージを持たれている方が多いと思います。かつての私もそうでした。

しかし、新しいアイデアを思い浮かべることは、一つのスキルであって、訓練を積めばできるようになるはず、最近はそのように思うようになりました。そして、このスキルは、これからの時代、皆が身につけるべき必須のものだと考えています。

特に、メーカー研究員はじめ、理系人の存在価値は、新しいアイデアを、技術を用いて形にし、世の中に新しい価値を提供することと思うためです。

 

これは、メーカー研究員として、日々新しいアイデアを大なり小なり形にすることが求められ、8年近くその経験を積み、

また、新しいアイデアを形にすることを経営学を通じて学んだり、本を読んだりしている中で、最近私が感じていることです。

まだ詳しい説明や、具体的に何をすれば良いのかまで、形できていませんが、このシリーズを通じて考えていきたいと思います。

 

 

目的を意識すること

目的意識を持つことが重要とは、あらゆる場面で語られています。

私自身も新入社員の研修の時から、「上司から仕事を振られた際には目的を確認しましょう」と教えられ、確かにそうだろうなぁと思いつつ、日常業務でこれをしている方はどのくらいいるのかなと、目的意識はいつしか頭の隅での意識に留まっていました。

ただ、最近、比較的一人で業務をこなすことが増えたためか、目的を意識することには、大きなメリットがあると気付きました。

 

目的を意識する、目的ありきで行動することのメリット、それは、決断を楽にすることだと思います。

何かを考えて決める必要があるときに、考える時間や、割く労力を減らせるということです。

 

仕事をする上では、最終的な目標に向けて、大なり小なり、何らかの決断を限られた時間内に行う必要があります。

決断しないと次の作業に移れず、目標達成に近づけないという場合(大抵はそういう場合が多いと思います)、決断できずに迷っている時間は、何も作業ができず無駄になるので、できるだけ減らしたいところです。

そんな中で、決断にかかる時間をどうすれば減らせるのか。それは、目的を意識・明確にしておき、迷ったら目的に照らし合わせて判断することだと思います。

決断に時間がかかる場合の多くは、何を根拠・基準とすれば良いのか分からず、0から考えなければいけない場合が多いと思います。そこで、目的を根拠に決断できれば、決断にかかる時間は減らせるという訳です。

 

文字で書くと、このメリットがどれほどか、想像しづらいかもしれませんが、考えることは、思ったよりも、時間がかかり、また、労力もかかることなのです。限られた時間で何かをしないといけない中では、目的を意識し、それを根拠に決断できる、このメリットは大きいです。

 

なお、ここでいう目的とは、表面的・短期的目的でも良いですが、中長期的・本質的な目的であればあるほど良いです。中長期的・本質的な目的とは、最終的な目標・ありたい姿であるはずなので、目的を意識し、目的に沿って進めることができれば、無駄な仕事をせずに、目標に到達できるのではないでしょうか。

 

迷ったら立ち戻るべき場所とは、目的であり、

いつでも立ち戻れるようにするためには、目的を明確にし、常に意識することを続けていきたいと思います。

 

 

仕事の出来不出来

メーカー研究員にとって、仕事の出来不出来を決めているものは何でしょうか?

 

一つは、研究者としての研究能力、つまり、適切な研究テーマ=科学的な課題を見つけ、それを解決するために、現状を分析し、適切な方法で解決を試みることだと思います。

 

しかし、メーカー研究員の仕事は研究だけではありません。例えば、研究テーマを元に製品を開発し、世の中に提供していくために、安全性や規制の有無を調べて必要な申請をしたり、特許などの知的財産権を獲得して競合他社のいる中でその製品を世に提供する権利を確保したり、というのも仕事の一部です。

また、管理職となれば、研究テーマを進めていく上で必要となるリソース(ヒト・モノ・カネ)の調達・管理・活用を自ら行うことになります。つまり、部下の誰に何をやってもらい研究テーマを進捗させるか、計画を立て、それに必要な費用と合わせて、調達すべく社内の適切な部署・人と交渉し、調達できたら計画を実行する(部下に指示をする)ということです。

 

そのような中で、仕事の出来不出来を決める、もう一つのものは、適切な仕事の進め方、周囲への説明の仕方、そして、それらをいかに早く体得できるかではないかと思っています。

特に、同じ組織内の研究員であっても、担当の研究テーマや部署や立場により、適切な進め方が異なるため、その研究テーマ・部署内での自身の立場に合った進め方を、上司・先輩を見て学び、自ら体得することが必要です。

仕事は人がいて進むものなので、自分のやりたいことをやるためには、関係者が納得する説明をして進めていくことがどうしても必要になります。

 

早く体得するにはどうすれば良いか、とにかく経験を積むことだと思います。

先輩・上司を見て学び、自分も真似してやってみて、上手くいったり失敗したりしながら、適切な進め方/不適切な進め方を一つ一つ理解していくことです。

ただ、どんなに頑張っても、一人で積める経験には限界があるため、日々の自身の経験に加え、他の方話を聞いたり、本を読んだりして、疑似体験として、自身の経験に反映させていくことが早く体得するためには不可欠だと思います。また、他者の話を聞くことや本を読むことには、自身の経験についての理解をより深めるというメリットもありますね。

 

体得するのにどのくらいの時間がかかるのか、研究テーマの内容や部署や人によりけりというのは勿論ですが、一つの目安は数年前後で七、八割体得できればそれで良いと思います。大体の研究テーマはそれで回るはずですし、それができたら、次の段階として、社内の異なる部署や社外の方々との話、本、仕事とは異なる場での経験を通じて、今まで自身が体得してきたものとは、全く異なる考え方・物事の進め方を知り、取り入れながら仕事を進めていくことに邁進した方が良いと思います。

研究員として、製品や技術を通じて、新しい価値を創造するという使命を達成するためには、単に仕事ができるだけでは不十分で、これまでに誰も取り入れていなかった、新しい何かを取り入れないと、意味のある成果は上がらないのではないか。

考えてみれば当たり前ではありますが、メーカー研究員八年目の私が最近感じているところです。

日本の武道や芸事で言うと、守破離の破の段階に差し掛かっている、そんなイメージです。