メーカー技術者の頭の中

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万年筆のすすめ その1

去る9月23日は万年筆の日ということで、私の推しの筆記具である、万年筆について、書き綴っておきたいと思います。

 

私にとって、万年筆は、今や、紙に文字を書き、頭を整理し、行動に移す上で、欠かせない筆記具となっております。

紙の上で、ストレスなく、滑らかに文字を書くことができる、その書き心地が何よりも好きです。

滑らかに、力を加えることなく字を書けると、心が落ち着き、字が丁寧になり、結果として字が綺麗に見える、そんな気もします。

この記事には、そんな私と万年筆との出会いから今に至るまでをまとめておきたいと思います。

 

 

□万年筆との出会い

私と万年筆との最初の出会い、それは、小学生の時に海外に住む知人から頂いた筆記具セットでした。

ただ、当時は、まず上手くインクカートリッジを上手く挿せず、インクが漏れて来て手がインク色になり、次にインクカートリッジは挿せたものの、上手く傾けて書くということができず、結局上手く活用できずに興味を失い、そのままになってしまいました。

 

□万年筆との再会

その後、10年以上経ち、大学に入学した際、私は万年筆と再開します。体育会の部活である、弓道部にて。

体育会でなぜ万年筆なのか、不思議に思われる方も多いかと思いますが、弓道では矢を的に向けて放った結果、当たったか、外れたかを記録し、その記録を万年筆で行っていたという次第です。

確か、デスクペンタイプの万年筆で、ツバメノートに記録していたかと。

www.pilot.co.jp

www.platinum-pen.co.jp

www.tsubamenote.co.jp

 

この記録は的中記録と呼ばれますが、弓道は的中を競う競技で、特に試合ではこの記録が重要で、迅速に、かつ、綺麗な字で記録を作成する必要がありました。そのため、万年筆を使って、いかに綺麗な字を素早く書けるか、入部するや否や、徹底的に鍛えられました。体育会系ならではの感じで…苦笑

また、その他、試合で選手の名前を届け出るときや、個人で練習の記録をつける際にも、万年筆を使用していたため、弓道部で部員として活動していた2年半ほどは、年間350日以上、万年筆で文字を書いていました。残念ながら、当時は弓道の練習に必死で、特に万年筆の書き心地について思いを馳せることはありませんでしたが。

 

□万年筆が愛用品に

その数年後、就職して働き始めたある日、私は何故か万年筆を思い出します。書き慣れるまでは、ペン先を上手く傾けるなど、工夫が必要だったものの、慣れればとても書き心地の良い筆記具だったなと。そして、初めての冬のボーナスが出た後、LAMY safariを購入し、やはり書き心地が良いなぁと万年筆の良さに気付き、以降、複数の万年筆を購入し、日常的に使用し、今に至るという次第です。

LAMY safari yellow 万年筆lamy.jp

最初に購入したのは、LAMY safariのマットブラックでペン先はEFでした。

スタイリッシュなデザインでありながら、気軽に使える万年筆で、今も使い続けています。

item.rakuten.co.jp

 

こうして振り返ると、私と万年筆との関りは10年以上に渡っている、それなりに長いものですね。一方、その魅力に気付いたのは、比較的最近と、我ながら不思議なものです。

一度は上手く使えず諦めてしまっても、少し時間を空けて再会した際に使ってみたら、意外と上手く使えて、積極的に活用できるようになる、もしかしたら、万年筆にはそんな魅力もあるのかもしれません。

万年筆が少しでも気になられた皆様、一度手に取られてみては如何でしょうか。