メーカー技術者の頭の中

メーカー技術者mが日々考えていることを綴ります

読書記録:やりたいことがある人は未来食堂に来てください

読む度に学ぶところのあるこちらの本。

著者の小林さんは、元・企業技術者の飲食店経営者です。

仕事・経営に対する取り組みは勿論、理系の資質がこんなところにも活きるのだと、とても学びのある本です。

 

 

タイトル:やりたいことがある人は未来食堂に来てください

著者  :小林せかい氏

 

books.rakuten.co.jp

やりたいことがある人は未来食堂に来てください 「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法 | 小林せかい |本 | 通販 | Amazon

 

□内容

神保町の定食屋「未来食堂」を経営する著者が自身の頭のうちを記した本

何かを始める際に必要な3つのステップ:考え方、やり方、続け方が説明されている

 

□私自身が心に留めて、行動に移したいもの

・自分が本当にやりたいことは何かを徹底的に考え、自分にしかできないことを見つけてやる。

・やりたいことを鮮明にイメージして言語化し、公表しながらやっていく。経営の定石には忠実に。

 

□その他に重要と思ったこと

・未来食堂

著者が「理系エンジニア」と「飲食店」を結び付けて作った新しいあり方

著者独自の仕組みで、効率よく運営されているが、オープンなお店で事業計画や決算も公表されている

昔からあるものの見方を変え独自の考え方で物事を回しているだけ

理念は、「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所」

 

・考え方

1.自分がやりたいことを深堀する 自分が世の中に対して感じている違和感を皆が理解できるレベルに落とし込みそのイメージを描いて自分しかできない取り組みとする

3.当たり前を一つずつ疑っていくことが発想に繋がる 誰も得していない当たり前を見つける

4.問題点と恐怖を混同しない やること、覚悟すること 二段階で考える

5.黒字が最低ライン

6.あるもので考える

8.時間を効率的に使う 大事なこと以外はしない やる量ではなく時間を決める

9.「やらないといけないこと」の質を変える 効率化はやることを減らすだけではなく、やることの質や見せ方を変えることでもできる 無駄に気づく、ツールを使って属人生を省けることは1秒でも早く省く

どうしてもやらないといけないことは、すべて目的(お客様)と結び付けて考える

 

・やり方

1.学習 既存を徹底的に学ぶことで知識が増え、独創的な新しいことが可能になる

2.公表 これからやることを意思表示して、頑張る姿を見せる

公表するときは叩かれたりする覚悟が必要 100人中3人が分かってくれたら上出来

3.絵を描く 言語化する、わくわくするレベルまで絵を描く いつからやるのか、屋号は何にするのか 鮮明に絵が描けたらできたも同然

ひらめくのはひらめくまで考えたから 思考がジャンプするまで頭に情報をインプットする

4.即断する 判断の軸を決めて、決定スピードを上げる

 

・続け方

1.PDCAサイクルを高速で回す ツールで負担なく改善し、仕組みで改善せざるを得ない状況を創り出す

独自開発のアプリケーションよりメジャーなアプリケーション

2.「当たり前」よりも「効率性」を重視する

4.労力をかけず学び続ける 質の高い情報を簡単に入手する「5倍ルール」

身銭を切って、自分が提供したい内容の5倍の価格のものに慣れ親しむ 真似は必ず劣化するため

良いものを作り出すためには、インプットが大事だが、ただ量をこなすのではなく、基準を数値化し、そこを超えるものをインプットする

6.変わるもの、変えないもの 変わらないのは理念、変わるのは形態

 

・伝え方 具体的な読み手を意識して書く

自分の思想を自分の言葉で語る 言葉を練り上げる