メーカー技術者の頭の中

メーカー技術者mが日々考えていることを綴ります

夢は願えば叶うのか

自己啓発の本を読んだり、インターネットでの文字や音声での発信を見聞きしていると、

「夢は思い描けば叶う」「夢はノートに書けば叶う」といった文句と出会うことがよくあります。

特に、ここ2,3年、コロナ禍での発信ブーム(?)も相まって、個人の方で、他の方とは少し違う何かを成し遂げた方が、ご自身の経験を交えて、このように語られることを度々目にし、耳にするようになりました。

そのようなとき、なるほどと思うことも多くはある一方で、捻くれ者の私は、果たして本当か、願えば叶うほど世の中単純でないのでは、(言い方は悪いですが)その因果関係が当てはまったのはその方のその場合だけであって、それを真理のように説くのは短絡的すぎないか等々、発信者の方には申し訳ないですが、違和感を感じることが度々あります。特に、新規事業開発の難しさに直面してきたこの1,2年は、この違和感が大きくなってしまい、発信を聞くと言うよりは、自身でこの違和感について考え、一方で、自分自身の場合にどうかを実証するために、夢や願いをノートに書くことを実践(実験)しました。

 

結果として、「夢は願えば叶う」との文句について、私が思うのは、「夢を思い描き、その実現に向けて行動を起こせれば、何らかの変化は生まれる。その変化が夢の実現の源となり、夢はいつか、何らかの形で叶う可能性がある。いや、叶うと信じたい。」ということです。

私自身、上記の実験をしておりますが、確かに、「こうなると良いな」「こんな感じになると良いな」と少しでも思っている願いを、そのままノートに書くと、自然と自分の頭や心の中で再認識され、「次はどのような行動をすれば良いか」を自然と考えたくなり、行動の案も頭に浮かび、行動するようになります。勿論、半年という短い期間で、実際に「こうなったこと」は少ないですし、実現するにはまだまだ行動が足りていない場合も多々あります。また、今後、途中で本当にそれを実現したいのかが分からなくなったり、少し違った形で実現する場合もあるでしょう。

つまり、その過程と時間軸が重要で、時間はかかるけれど、行動ありきの話であることが、「夢は願えば叶う」の背景ではないかと思います。

 

また、私の感じたこの違和感を、私自身にとっての教訓に落とし込むとすれば、

読者としては、文句をそのまま受け取り、すぐに批判的になるのではなくて、裏にある背景や隠れた前提条件が何かを考えること、

また、発信者としては、簡略化したタイトルをつけるにしても、その背景や前提条件を丁寧に説明することが大切と感じました。

これは、インターネットだけでなく、実社会・ビジネスの場でも言えることですね。

 

年は明けてしまいましたが、2023年の最後に得た気付きを文章に起こしてみました。

拙い文章を書き綴っているこのブログも開設から丸3年経ちましたが、引き続き文章を書いていきたいと思います。2024年もどうぞよろしくお願い致します。

 

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